名古屋 越冬(2010.12.28-2011.1.4)

2010年も、弱い立場にいる人、野宿を余儀なくされている人や日雇労働者にとって、大変厳しい年となりました。
このままでは、ますます雇用破壊、生活破壊、健康破壊で苦しみ、生きることに希望を失う人が増えていくでしょう。
この国では、自殺する人が13年連続、3万人を超えています。

そのような厳しい状況で、「一人の死者も出さないぞ!」との思いを持って、名古屋越冬活動が行われました。
例年の西柳公園では12月28日(火)夕~1月4日(火)朝まで、24時間体制で活動されました。
「仲間の生命(いのち)は仲間で守ろう!」をスローガンに。



以下は
市民の市民による市民のためのみんなでつくるニュースブログ:JANJAN Blogより

初日の突入集会は雨と雷に見舞われる中、次の名古屋市長選挙の候補者が、多数のマスコミと共にもやってくるという、
ある意味「盛り上がり」のある始まりでした。
その後、まもなくして雨はやみ、焚き火を囲む人たちの顔も少し和らぎました。

越冬会場で歌う「えぐれささしま」さん。EsaTubeにて動画配信中。

越冬中、路上芸人の「えぐれささしま」さんが、越冬会場を訪れ、色々なパフォーマンスを披露してくれました。

えぐれさんの登場に、焚き火を囲む人たちの中からは、歓声が上がっていました。
(YouTubeに動画か配信されるのは、えぐれさん当人の認識では、今回が初めてとのことでした。)

これから、越冬会場の寒さは厳しくなりそうですが、焚き火を囲む「仲間」の意気は軒昂です。








越冬会場で歌う「えぐれささしま」さん。EsaTubeにて動画配信。

動画リンク:
EsaTube – 第36回名古屋越冬・2日目。えぐれささしま「ナンタルチーヤ」
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/a/u/1/1I–vZmTZCw
EsaTube – 第36回名古屋越冬えぐれささしま「笹島アオカン野郎」
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/a/u/0/XdfK_EwcoHk
EsaTube – 第36回名古屋越冬えぐれささしま「昭和のビックリ箱」。
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/11/CYcGRRpxgOg

越冬会場で開催される有志の弁護士による法律相談。もちろん無料。ホームレスの方でなくともOK。越冬はホームレスだけが利用できるものではなく、広く社会に貢献するものである。

昼には皆で作る共同炊事、参加者のみなで作る。

会場内のテントでは、有志の弁護士による法律相談が行われていました。

路上生活をしている人たちだけでなく、路上や派遣切りから福祉にはいったものの、孤立しがちな人たちにとっても「命綱」であると感じました。
越冬会場で開催される有志の弁護士による法律相談。もちろん無料。ホームレスの方でなくともOK。
越冬は路上生活者だけが利用するものではなく、広く社会に貢献するものである。

越冬会場にある仮設電話。援助物資やボランティアの問い合わせが数分おきにかかってくる。電話が屋内の事務所にある思っている人も多く、話がズレることもあるとスタッフも苦笑していた。


越冬会場にある仮設電話。

援助物資やボランティアの問い合わせが数分おきにかかってくる。
電話が屋内の事務所にある思っている人も多く、話がズレることもあるとスタッフも苦笑していた。
電話番号は052-571-6012(12/28-1/3









「仲間の命は仲間で守ろう」との旗がひらめく会場。背後にあるのはミッドランドスクエア。名古屋駅前の巨大な豊田ビルである。




人間はいろいろです。

12/31は2010年一番の寒さでした。


凍てつく風と排気ガス、雨、雪に身をさらされてずっと外で年を越した人。
年末年始休暇で(有給)家族団らんで過ごした人。
海外旅行した人。
カウントダウンパーティではしゃいだ人。
1泊100万円のスイートルームで過ごした人。
炊き出しなどのホームレス支援をして年明けをした人。
年末年始も働いてた人。
仕事探しにぎりぎりまでハローワークにいた人。
介護や家族の世話に追われる人。
精神的に病んでしまって、休職している人。

同じ人間でも、実にさまざま。考えると不思議です。人間ってなんでこんなに違うんだろう。。。
世界に目を向ければ、ますます。。。
アフガンのように、アメリカからの無人機空爆の脅威にされされる人。空爆される人。
空爆する人。

自分が空を飛んで、無人機空爆の楯になるわけじゃなし、
かじかむ手をさする人たち全員にホカロンを配れるわけじゃなし、アパートと仕事を提供できるわけじゃなし
希望を持てる気持ちにさせてあげれるわけじゃなし(自分に希望がほしいと感じるときがあるくらい T T;)

でも、とりあえず、すぐできることがある。

12月30日 ジャンバーとお金を持って、越冬している公園に行きました。
想像していたより少ない人でした。
野宿生活の心境からすれば、人の集まるところにはむしろ行きたくないのか・・・

公園に行く途中で、名鉄の地下に、ひとりの男性を見ました。
この寒いのに、ジャケット1枚で、ビニールのような薄っぺらのバッグが全荷物のよう。
それを座布団がわりにして腰を下ろし、きっと背筋を伸ばして、三十日の道行く行き交う人たちを凝視している。
いや、それよりも、自分の中の何かと闘っているような雰囲気がします。

声をかけられなかった・・・・・・。
結局、集う越冬の公園(西柳公園)へ――。

帰りもその人が思い出されました。あの恰好で、今晩どうやって寒さを凌ぐんだろうか。。


人間って本当にいろいろだ・・・・・・・・・・・・・・・・



第36回名古屋越冬    詳細、報告はこのページTOPです

名古屋の越冬とは、仕事もなく、役所の営業がストップする年末年始の期間(12/28-1/4)、
家のない、仕事のない人たちや、いろんな事情で故郷に帰れなかったりする、日雇いやホームレスの人たちと共に、
名古屋駅近くの公園(西柳公園…通称オケラ公園)にテントを張り、炊き出しや夜回り、各種イベントをするものです。
全国各地で、「寄せ場」のある地域で行われますが、名古屋では今年36回目の開催になるそうです。

主催は「第36回名古屋越冬実行委員会」で、構成しているのは、日雇い労働組合、診療所、夜回り支援の団体、キリスト教団体だそうです。

西柳公園の場所はここです

名古屋駅からすぐです^^

以下、実行委員会さんからのお知らせを転載させてもらいました。 
(越冬では物資・食料・お金のカンパを募集しています。詳細は以下を見てください。)今年も、厳しい冬になりそうです。
越冬のなにかお手伝いしたい、毛布や着るもの、食べ物を出したい、お金をカンパしたい、振り込みたいetc・・・
やれることをやってみようと思います。 

●第36名古屋越冬活動・日程表

12月11日(土) 18時 越冬前段集会 場所:つながれっとNAGOYA
12月22日(水) 10時 名古屋市との交渉 場所:名古屋市役所・西庁舎
12月24日(金) 10時30分 愛知県・愛知労働局との交渉 場所:愛知県庁・東大手庁舎1階
12月28日(火) 西柳公園(オケラ公園)拠点設営開始 場所:西柳公園(中村区名駅4-12)
12月28日(火) 17時30分 越冬突入集会 場所:西柳公園
12月31日(金) 年越しイベント 場所:西柳公園 場所:西柳公園
1月1日(土) もちつきイベント・カラオケ大会 場所:西柳公園
1月2日(日) 船見寮面会・交流集会 場所:船見寮
1月4日(火) 西柳公園拠点撤収 場所:西柳公園
1月13日(木) 19時 越冬総括集会 場所:若宮高架下ゲートボール場

●物資と活動資金をカンパしてください!

・毛布
・男性用冬物衣類(ジャンパー、セーター、ズボン、靴下、マフラー、手袋、毛糸の帽子等)
・使い捨てカイロ
・食料品(お米・お米券・みそ・醤油・砂糖・野菜・乾麺等)

(越冬会場の西柳公園は三方が駐車場となり、大変せまくなったため、布団と残材(燃料)は受け付けておりません)

●期間・届け先

2010年12月28日(火)~2011年1月3日(月)まで
現地の西柳公園(オケラ公園)で受け付けます。
*郵送・宅配も期間内到着なら可能です。
住所:名古屋市中村区名駅4-12西柳公園内 名古屋越冬実行委員会
仮設電話:052-571-6012(12/28-1/3)

現金:郵便振替口座00840-9-11541 名古屋越冬実行委員会


●主催:第36回名古屋越冬実行委員会

住所:名古屋市中村区則武2-8-13 笹島労働会館2階
問い合わせ:笹島日雇労働組合 052-451-4176
笹島診療所 052-451-4585(火・金 9時半~12時半)



昨年の名古屋越冬・関連記事:
名古屋越冬闘争スナップ 「厳しかった吹雪」2010年01月15日
http://www.janjannews.jp/archives/2297783.html
名古屋越冬闘争、その後・マスコミをシャットアウト・船見寮閉鎖の朝 2010年01月14日
http://www.janjannews.jp/archives/2275747.html
名古屋越冬闘争スナップ 「越冬の楽しみ」2010年01月14日
http://www.janjannews.jp/archives/2291940.html
名古屋越冬闘争、その後・「地獄ではないが天国でもない」シェルター体験談 2010年01月11日
http://www.janjannews.jp/archives/2250951.html
名古屋越冬闘争、その後・「そこは地獄の一丁目」自立支援センター体験談 2010年01月11日
http://www.janjannews.jp/archives/2235487.html
名古屋越冬闘争、その後・中村区役所での生活保護申請「同行支援」を再開 2010年01月09日
http://www.janjannews.jp/archives/2216142.html
名古屋越冬闘争8日目・オケラ公園撤収作業 2010年01月08日
http://www.janjannews.jp/archives/2201020.html
名古屋越冬闘争7日目・カンパ集計、夜回り総括 2010年01月08日
http://www.janjannews.jp/archives/2198357.html
名古屋越冬闘争スナップ 「ペットという家族」2010年01月07日
http://www.janjannews.jp/archives/2190326.html
名古屋越冬闘争スナップ 「ヘンな光景編」2010年01月07日
http://www.janjannews.jp/archives/2175177.html
昨年(08-09年)の越冬でマスコミによって起こった「派遣バブル」の真相 2010年01月05日
http://www.janjannews.jp/archives/2155906.html
名古屋越冬闘争6日目・船見寮交流会、お葬式、ノリパンの演舞 2010年01月04日
http://www.janjannews.jp/archives/2149149.html
名古屋越冬闘争5日目・餅つき、カラオケ、芸人ダウン 2010年01月04日
http://www.janjannews.jp/archives/2144063.html
名古屋越冬闘争35年目・路上で迎える新年 2010年01月02日
http://www.janjannews.jp/archives/2125707.html
名古屋越冬闘争4日目・後半 会場を覆う風雪にも負けない芸人魂 2010年01月01日
http://www.janjannews.jp/archives/2112300.html
名古屋越冬闘争4日目・前半 無料散髪と衣類配布 2010年01月01日
http://www.janjannews.jp/archives/2110163.html
越冬するホームレスの頭上に、大晦日の雪 2010年01月01日
http://www.janjannews.jp/archives/2110311.html
名古屋越冬闘争3日目・街頭カンパと参加者の体験談 2009/12/31
http://www.news.janjan.jp/living/0912/0912314954/1.php
名古屋越冬闘争2日目・活動の成果? 市内野宿者は減少傾向 2009/12/30
http://www.news.janjan.jp/living/0912/0912304911/1.php
越冬闘争始まる、雇用情勢依然厳しい名古屋 2009/12/29
http://www.news.janjan.jp/living/0912/0912294881/1.php
「炊き出しボランティア」の裏方体験 2009/12/30
http://www.news.janjan.jp/living/0912/0912294877/1.php



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「え、、、今夜はすごく寒い。冷たいわ。。」洗濯物を干そうと、部屋の窓を空けた途端。
今夜、12月9日は、名古屋ですら、本当に、凍えそうな寒さです。

「昼に見たあのおじいさんは、こんな寒いのを、いったいどう凌ぐんだろうか。」

今日の昼間のことを思い出しました。

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12月の忙しいビジネス街をせわしく行きかういらだった交差点を 
1人の年老いたホームレスの人が必死に渡ろうとしています。

実験に失敗した老博士のようなすすけたおじいさん。80歳ぐらい。
地肌丸出しの薄い白髪があまりに寒そうで、遠目でも目立ちます。
大きな乳母車のようなものに、スーパーのビニル袋にくるめられた所持品を入れて移動中のようす。
乳母車のサイドには、収集中の空き缶袋が吊り下げられています。
苦しそうに手押しながら、びっこびっこで横断歩道を渡って来ます。
この曇り空の12月に、一日中かけずり回って、空き缶を集めているようです。

手荷物に食べ物を持っていればもらってもらうのですが、今日は何もない。。
「あ、コンビニがある。おでんでも。。。」とおっとり考えてるうちに
おじいさんは不自由な足をひきずって足早に行ってしまいました。

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こんな寒い夜、いったいどうやって。。。



「越冬」 

この言葉を聞いて思い出すのが、あの派遣村です。
宇都宮健児弁護士、湯浅誠さんはじめとする人たちが、派遣切りで住み場所もおわれた人たちのために、
年末、年越し、年始にかけて日比谷公園で始めたあの派遣村です。

ここ名古屋でも越冬闘争が毎年行われているそうです。

名古屋駅にすぐ近い西柳公園もその一つ。
(このあたりは笹島ともいいます。名古屋の笹島といえば、あの東京山谷とならぶ日本のドヤ街。)

写真は、昨年2009年の大晦日からと明けて2010年元旦の越冬の様子だそうです。
ミッドランドスクエアやスパイラルタワーといった虚飾の世界の裏側では、こんな風にして新年を迎える人とたちがいるということです。

















昨年の大晦日は雪交じりの雨だったんだ。写真を見て気づく。 
(((今年2010年の暮~2011年の越冬情報については、調べてまたRENEWします!!)))
 
右写真の中央のかわった恰好の老女性は 「えぐれささしまさん」という方だそうです。

名古屋駅の松坂屋(今はない)の脇で「ビッグイシュー」を売るホームレスの人の隣で、ウクレレを持って踊りながら替え歌を歌っている人を
見かけた人はかなりいると思います。
駅前のあの大交差点で、おばあさんがハワイアン風の衣装にフラワーリースをつけて、勢いよく弾き語りをやってるんですから
通行人は全員見ます。

えぐれささしまさんは、ずっとホームレスの人を支援しているそうです。
直接対話したことがないのですが、ネットで検索すると、いろんな人がブログで取り上げています。
ご自身の壮絶な人生のこと、大病の後、生活保護を受けながら、ホームレスの人たちのことをいろいろ手伝っていること、歳70歳で、芸人を目指していること、越冬期間中、毎日公園に来ては、このように踊って歌って、なごませ盛り上げてらしたこと、
暮れに亡くなったホームレスの人の追悼etc・・・



このような人を見ると、マザーテレサのことばを想います。

「持ちものは少なければ少ないほど、多くを与えることができます」


実際、支えるボランティアをしている人たちの多くも、物質的には豊かではない人たちが多いです。
貧困に関わるいろんなところを見てわかってきました。


一方、世間でのホームレスに対する理解度は―――

「自分いそがし。自分!自分! 私は忙しい! 」 であるがゆえに、他人に対しては自己責任論を振りかざす。。。

ホームレス・貧困に陥る人っていうのは、
「こういう人たちはそうなっても仕方無いような人生を送ってきたんだろう」
「人間としてレベルが低い」
「物や金銭をあげることはたやすいが、それはかえって彼らのためにはならない」
世間からはこんな声が聞こえてきます。

しかし、これらはすべて、今は、たまたまホームレスではない世間の人たちが抱いてしまう偏見です。


「物や金銭をあげることはたやすいが、それはかえって彼らのためにはならない」

たしかに。
ホームレス・貧困に陥るということはそれなりの原因(宗教的に言うと因果律でしょうか)があります。
ホームレス・貧困に陥る人は、その状態になることを今生の課題として生まれてきた。だからその状態はなるべくしてなった状態。
むしろ筋書き通り。だからいわばその試練を味わって、社会の冷たい態度を身に受けながらホームレス生活を送ることで、
因が解消、昇華される、云々、、、ってなことでしょうか。
もしホントにそうだとして、本人はそれでまあ、今生はつらいですが自身の課題の克服になるでしょう(簡単な言い方ですみません)

しかし、それを見ている側、わたしたちの側は果たしてそれでいいのでしょうか。

放っておくことは、冷たいようだが、智慧をもってみれば、実は彼らのためなのだ。
でしょうか。。。

今日放っておいたら、こんな寒い夜、亡くなってしまうかもしれません。

実際、この時期に亡くなる方は多いそうです。


見ていて見ないふり、
つまり、視界に入れない、無関心でいいのでしょうか。

あったかいお布団もない、段ボールとビニールシート、風呂にも入れない、
寒く汚れた身体のままで、暖をとることもできずに、日のあるうちは空き缶あつめに歩き回り、夜は着のみ着のままで寝る。
こんな生活を私だったら、たった1日たりとも過ごすことはできません。だって肉体と精神にはあまりにつらいです。

体も心も精神も魂も弱って当たり前です。うつなんか通り越して気が変になるのでは。
いや気が変になるのも通り越して、自分がいったい何なのかわかんなくなるでしょう。
もともと障害を持っていて、家族から捨てられて路上に出た人もいるでしょうし、
ついこないだまでは社会で普通に仕事をし、家族を持ち、普通に生活していた人もたっくさんいます。

今日放っておいたら、こんな寒い夜、亡くなってしまうかもしれません。それでも
「物や金銭をあげることはたやすいが、それはかえって彼らのためにはならない」のでしょうか。



ところで、ここで素朴な疑問ですが、こういったホームレス、貧困の支援をしているのは、宗教分野では、教会が主です。
あれ?何か変ですよね。宗教って、人を助けるものですよね。
日本はキリスト教というより、やはり仏教ですよね。全国に寺はごまんとある。
でもお寺が貧困、ホームレスに対して、炊き出しとか募金活動をするとか、支援するというのを私は見たことも聞いたこともありません。

民族学者であり自殺のことにも取り組んでいる上田紀行さんなどの働きかけで、
近年、お寺や僧侶の人たち(若い世代)が近年、地道に活動していることは間接的に知ったのですが、あまり知らない。ほとんど知らない。。。
なんでだろう。。本当に素朴な疑問です。
お寺っていうと、一般人や、NPOや草の根の人たちよりもまっ先に取り組むはずですよね。
なんでだろう。。

日本の仏教のいままでの流れや寺の体質というものを考えると、その原因はだいたい予想できますが、


商売資金の問題や子どもの受験や病気回復のことには支援するけど、、、
ホームレス・貧困に対しては対象外ということか?
日本民衆の今の問題、とりわけ危機にある問題といえば、貧困問題・自殺問題でしょう。
まっ先に取り組むことだと思うのですが。
貧困、その他の原因で自殺する人、、今年も3万人超えるようです。


以前、ホームレスの人を見て、近寄りたくない、ふれたくない、であった私です。サイテー人間でした。
でも、変わることができて良かった、と思います。
そんな自分が、まだそう大してお手伝いしてない段階で言うのはどうか?とも思いますが、素直に不思議を抱きます。何で?

霊性を磨くとか、霊性開発とか、魂のレベルを上げるとかって何でしょうか。どういうことでしょうか。


また、私は、マザーテレサのことが未だに理解できません。

何で、あの「神の愛の宣教者会・・・死を待つ人の家」 で、
マザーは、たった三畳一間の自室で、
貧しい人たちの中でも最も貧しい人たちとともに
24時間、生活することができたんだろう。

生身の体で、なんで精神が狂わなかったんだろう。

ずっと疑問に持ち続けています。
わけの分からない発狂声、絶望の思念の渦、汚物にまみれたなかで。。


「わたしは、不親切で 冷淡でありながら 奇跡をおこなうよりは 
 むしろ、親切と いつくしみのもとに 
 間違うほうを 選びたいとおもいます」   マザーテレサ


この言葉だけをとらえると、人間マザー、マザーの人間らしさという感覚で簡単にとらえてしまいそうですが、そうじゃないと感じます。

神の声をきいたマザーです。神の声をきくマザーです。

かつてイエス・キリストがされたように、マザーにもヒーリングの能力がおありだったようです。(今風の巷のはやりのヒーリングじゃない)

マザーテレサは、実に謙虚な方だったからこんな言葉を???
いいえ、一般ピープルの何倍も何十倍も霊性に優れて、高い境涯のマザーが語ることばとは思えません。


ここでひとつ、マザーテレサの心を推し量りうることばがあります。(おそれながら・・・)

(マザー・テレサがカルカッタのスラムで活動を始めた頃、高熱で倒れられ、夢にうなされた時のことをこう語っておられます。)

「私が50年前、この活動を始めて間もないころ、夢の中で死んで、天国に行きました。
天国の入り口で、ペトロが私にこう言いました。
「もとの所に戻りなさい。あなたは天国には入れません。天国にスラム街はありませんから。」


所持金、所持品をほとんど持たず、修道院というバックグラウンドを捨てて、たった一人で始めた活動。
神の声をきいてそれにそうてはじめた活動とはいえ、「天国にスラム街はない」と聞いた。

夢でうなされたそうですが、夢の中で、霊界に行かれたのだと思います。

そこで、イエスの最初の弟子であられるペトロに逢った。
ペトロに 「天国にスラム街はありません。あなたは天国には入れません。」 なんて言われた。

つまり、貧しい者たちは、天国には行けない、仏教的に言うと成仏できないってことになります。
そしてその支援をしているマザー自身も天国に入れない、と言われた。

ということは、貧しい者たちを助ける行為そのものが、真理にかなっていないのでは?と私なら迷ってしまいそうになります。


しかし、マザーはこうペトロに答えたそうです。

「そこで私は言いました。
『それなら、わたしが天国をスラムの人たちでいっぱいにするわ』って。
そして5万人を天国に送りました。
ペテロはきっと 「してやられた」と思っているわ。
誰一人絶望することなく、天国に行きました。」


またこんなマザーのことばも残されています。

神よ、今日は孤独の苦しみがどれだけひどかったことでしょう。
いつまで私の心が、この苦しみに耐え続けられるかわかりません。
涙はとめどなく流れ落ちました。
すべての人が私の弱さを見るでしょう。
神よ、今こそ自分と、そして誘惑者とたたかう勇気をお与えください。
私の自由な選択と確信によって行った犠牲から、私を退かせないでください。
あなたの愛のために、
私は「神の愛の宣教者」として生き、そして死にたいのです。

ここには、マザーが自身の強い決意のもと、困難な仕事を始めた頃の、
一人の生身の人間マザー・テレサとしての心情が、表されています。


「わたしは、不親切で 冷淡でありながら 奇跡をおこなうよりは 
 むしろ、親切と いつくしみのもとに 
 間違うほうを 選びたいとおもいます」   マザーテレサ

ほんとうにわかりませんっ。。。


しょせん地球での今世は修行の毎日です。
奇跡を起こせるのが、ほんとうは正しいのだとしても、
それにただ乗っかって安住していいのかな。

やっぱり迷って間違って、
その時の自身の成長によって、素直な動機で選んでいこうと思います。

ときに真理のルートからは外れてたとしてもいいと 思ったりもします。







反貧困たすけあいネットワーク3周年記念~私たちにパンと誇りを!
~ 3周年だョ!全員集合 今夜はベストテン!(東京 六本木)


反貧困たすけあいネットワークが発足して3周年!
桃栗三年、柿八年と言うように、実った運動もあれば、まだまだやらねばならないこともたくさんあります。過去3年間、世界で起こった貧困問題10大ニュースを当事者・関係者とともに、湯浅誠と河添誠のコンビが振り返る。まさに年暮れのザ・ベストテン!

「政権が変わった」「貧困が見えてきた」と言うけれど、私たちの不安と不満は爆発寸前?!生きづらい社会を少しでも変えていき、貧困と格差に対抗する力をもっともっと集めなくてはいけない。とはいえ、せっかくの年末だもの、暗い顔しないでパーっとやろう!いつものゆるさとまじめさをさらにパワーアップ。サンタクロースだって一足早くやってくるかもしれない。新しいつながりを求めて、音楽あり映像ありのブレッド・アンド・ローズ6に参加しよう!

日時: 2010年12月9日(木)19:00~22:00 (開場18:30)

場所: 六本木スーパーデラックス(東京都港区西麻布)

◇当日インターネットで中継がありました◇今も視聴できます!http://www.ustream.tv/channel/breadandroses

◆SPEAKER◆

河添 誠(首都圏青年ユニオン書記長)/ 湯浅 誠(自立生活サポートセンター・もやい事務局次長・内閣府参与)

◆SPECIAL GUEST◆(順不同)

宇都宮健児(反貧困ネットワーク代表、日弁連会長)、雨宮処凛(作家)、稲場雅紀(「動く→動かす」事務局長)、蔵端美幸(NHK社会部デスク)、清水康之(自殺支援センターライフリンク代表、内閣府参与)、鳩山由紀夫(民主党)、与謝野馨(たちあがれ日本)、小池晃(日本共産党)、福島瑞穂(社会民主党)


特に以下の動画はぜひとも!
http://www.ustream.tv/recorded/11336527 ←蔵端美幸・宇都宮健児・鳩山由紀夫前首相ら登場
http://www.ustream.tv/recorded/11337037 ←派遣切りのお2人・清水康之・福島瑞穂・小池晃氏ら登場

■「反貧困たすけあいネットワーク」とは?

ワーキングプアのための「たすけあい制度」を運営。就業中の方が病気やケガで働けなくなったときの「休業たすけあい金」給付、生活困窮時の「生活たすけあい金」による救援に加え、若者のための居場所づくり、労働・生活相談などを行っている。


途中からネット中継を見ました。

ゲストの中には、ちょっと驚きの人たちも・・・
お金になるTV出演じゃなくて、こういうお金の出ない、しかも「貧困」といういかにも政府が目をそらしたそうな集会に
鳩山前総理、政治家が来ている。しかも主催側の湯浅誠さんは、全く特別視していない。
順番に出てこさせてしゃべらせる、制限時間(10分くらい)になったら終わり。

TVでお決まり文句で語るのとは全然ちがう、ちょっとすごくいい声が聞けました。

鳩山前総理:
「たった8カ月で(総理を)辞めてしまいました。あの、すみませんでした。すいませんでした」
「自分は、ホントに貧困問題をとりくみました。1番よかったのは、湯浅誠さん、清水康之さんを参与にしたこと。これは今までの政府では考えられないことです。(中略)
ずいぶん叩かれたから、叩かれるのは慣れてますが、、、」 と照れ笑い。

ものすごく素の鳩山さんで、声小さく、つぶやき声ですまなさそうになので、今さら厳しい思いもおこりませんでした^^


小池晃氏、福島瑞穂氏:
どうせ出番の時間に間に合わせてきたんだろうな、と思いきや、
オープニング19時からずっと参加しているとの事(ちなみに出番時はすでに22時を回っていました)


福島瑞穂氏:
「小泉さんを悪く言うわけじゃないですが、小泉さんに貧困問題と派遣問題を質問した時の返答が
「成功した人をねたんだり、うらやんだりするのはどういうものか」でした(唖然)。」


蔵端美幸氏(NHK社会部デスク):
無縁社会:「身元は分かっても、身内が引き取りに来ない。無縁仏になる。白骨化して見つかることもあるんです。」と発言。
湯浅さん「死んでから生活保護がおりるっているケースもあるからね。葬式は生活保護でやったり。
うーん。。。暗い面が出てきましたね。。」(会場ではついさっきバンドのかっこいい演奏があったばかり)
会場、一様に暗くなる・・・。
蔵端さん「あ、でも、今日の(集会の)最後は明るく締めくくれたら・・・って思います」
湯浅さん「そうだね、ま、でもニセの希望ならない方がいいからね」(きっぱり)一同拍手


宇都宮健児(反貧困ネットワーク代表、日弁連会長)
クレサラ・ヤミ金で書きました、多重債務問題を30年やって来られた弁護士さん。
河添さん「私達は、宇都宮さんとは 反貧困ネットワークで一緒に活動していたんですが、
何と、日本弁護士連合会の会長選に出て、会長になってしまいました。」(会場爆笑、拍手)
湯浅さん「日弁連の会長は今までずっと派閥系で決まってきたので、今回、派閥じゃないのは初めてですよね」
宇都宮さん「会長になるのは、東京・大阪で弁護士会長やってというのがきまりだったんだけど、その決まりを私はぶち壊して、派閥にも属してなくて、、でも私は、のりやすいからね、やってやろうじゃないか、ってことで会長選に出馬したら、うかっちゃった。(笑)」
湯浅さん「出馬選で公約ありましたよね」
宇都宮さん「あれ、なんだっけ? もう忘れちゃったよ」(会場爆笑)
「弁護士になって、司法修習生の間は給与支給がされてきたのが
今年2010年11月からなくなって国が修習生に金貸しをするようになることが、私が会長になる以前に決まっていました。
そもそも、司法試験は、以前は、大学在学中に受けることができたんですが、
新司法試験になって、法科大学院(ロースクール)を修了しないと、新司法試験を受けることすら出来なくなりました。
その間の生活費と学費で、だいたい最低300万、多い人は1200万の借金がある。
弁護士になった時点でそれを返していかなきゃいけない。その上、司法修習生の間は給与が出なくなる。
じゃあ、国がカネ貸しますよ。保証人立てなさい。立てられない人はオリエントコーポレーションに言いなさい、なんていう法律になった。
いよいよ法曹界もワーキングプアが出てきたんです。私なんか農家の出ですから、弁護士になるのなんか、
あきらめなきゃいけなくなる。金持ちしかなれない。私なんか貧乏でしたから、司法試験に受かったから、学校を中退しました。さっさと働いてお給料得ようと。でも今の人はそういうわけにいかなくなった。」

湯浅さん「しかし、宇都宮弁護士の功労で、給与廃止がとりあえず1年延期されることが決まったそうです!」(会場拍手)「それともう一つ公約あったよね」
宇都宮さん「あ、なんだっけ」(会場爆笑)
湯浅さん「貧困問題対策本部を作るってことじゃないか~。今日のメインじゃないの~」
宇都宮さん「そう、日弁連に、貧困問題対策本部を作りました。ぼくにしてみるとね、会長の仕事は、反貧困ネットワークと多重債務の仕事の延長線にあるんですよ。ま、活動家がそのまま会長をやってるって感じ」
「こんな変な人が会長になってって思われるかもしれないけど(笑)、結構楽しくやってます」
「反貧困ネットワークのバッジも、『取れ』って言われないから、ほら、つけて行ってるよ。」
「みなさん、どうか遊びに来てください。(にっこり)」

湯浅さんがものすごく慌てて 「え!そんなこと言っていいんですか?」
宇都宮さん「え、あ、こないだもね、○○さんが来ましたよ」
湯浅さん「○○さんったって、みんな知らないですよ。」一同爆笑
宇都宮さん「あ、○○さんはね、僕が湯浅さんと一緒にやってきた 反貧困ネットワークでお知り合いになった、障害者の人でね、目が見えなくて、手足も不自由な人なんですけど、こないだ、ひょこっと尋ねて来てくれて 「今、1F(右写真)にいるんです。行ってもいいですか。」って逢いに来てくれて。歓迎しました。ははは。。だから遊びに来てください」
湯浅さん(無言。苦笑。。)
「この人は・・・会長になっても変わらないですね。会長になる前にね、都知事選っていうのもあったんですよ。そっちも・・・」



派遣切りされた2人の出演:
うち、おひとりは、秋葉原事件の加藤被告と同じ会社で働いていた人。
当時の加藤被告を語った。
「加藤くんは若干20歳で100人のリーダを任されていた。ぼくは、採用担当。
時給700円で雇用(日給5600円)して、雇ったばかりの人間に、リーダー、人事採用なんていう重要な役職を任す、
とんでもなく劣悪な会社でした。
採用基準を会社(社員)に尋ねたところ、「過去5年間で犯罪歴なく、人間をやっていたのであればいい」との返事でした。
自分の名前が書けず、私が履歴書を代筆して採用したこともありました。」
「加藤くんは、リーダーでした。部下は、彼よりはるかに年長の60歳くらいまでの、しかもいわば、人生を斜めに見てきたような人たちばかり。。もうなめられてるわけです。彼がいい加減あたまにきて、つかみ合いをするのを見ました。
その一方で、裏で『自分の失敗だ・・』と泣いている彼も見ました。」
「加藤くんは、何とか会社をよくしようと、上司にいつも提案を出していましたが、取り上げられることは結局なかったですね。
法廷で、ある理解のない上司のことを語ってましたが、その上司のことです。」



清水康之さん
出番当初から、かなりお疲れの顔。目がかなり厳しい。
「自殺対策をやったことで、今年は自殺が減りました。昨年は3万2000人。
そういうと、みんなは、今年は自殺者が2000人減ったんだという。確かに年レベルではそうかもしれない。
でも本質的には、そう(減ったとは)言えない。
ほんとに2000人減ったというのなら、昨年自殺した2000人が生き返らないといけない。
今年は3万人が自殺したのだから、本質的には、3万人増えたことになる。この数に慣れてしまったら怖い。
異常事態が続いていることを言い続けていかなくちゃいけない。」

湯浅さん「さっき、鳩山さんが、(自殺対策)キャンペーンを常にやっていったらいいってことを言ってたけど。。」
清水さん(額を押さえ、苦悶の表情で)「!!!どうやってやればいいのか。。。教えてほしい。。。」
河添さん「・・・参与であるお二人(清水さん 湯浅さん)はかなり苦労してますから。言いにくいですよね。
部外者の私なら質問しやすいからあえてききますよ。何が大変なんですか?」
清水さん(かなり苦悶のまま)「・・・・」
「自治体を・・・動かして・・・・・(言葉につまる)・・・」
「自殺問題ははっきり言って政府の関心がない。内閣府の担当大臣は、ひとりでいくつもの政策を抱えているんです。
自殺・貧困対策はそのうちの一つでしかない。担当大臣の数が明らかに足りないです。
だから、(彼らに)余裕がない。そこを私が「これです!」と提言する」

湯浅さん「皆さんは、自分の自治体の議員の名前を何人言えますか?」 「そういう私は・・言えませんが」
「つまり、自分の自治体のことって、知らなさすぎるんです。私たちが、それぞれの自治体とどう関わっていくか、です」
清水さん「地方議会は本当にノーチェックすぎる。地方議員が2・3人ばかり(自殺・貧困のことを)議会で質問に出すだけで、
そのことはもうその地方ではかなり大きな問題になる。なのに(自殺・貧困は)出てこない。いかに地方議員の関心が薄いか」
(中略)
――年収200万円以下の人が1099万人――(スクリーン)
清水さん「若者の2人に1人が非正規雇用の時代です。政策がそう誘導したんです」

河添さん「清水さん、湯浅さんも含めて、参加者の人からよく質問受けることなんですが、『清水さん達って、いつも同じ服装してますよね。あれって、ライフリンクのユニフォームなんですか?』って」(会場笑)
河添さん「湯浅もいっつも同じ服だよね。夏とかは、インド綿の前あきのひらっとしたのいっつも来てたよな。
あと、パジャマみたいの来てたよな。まさかあれで国会に行ってないよな。」
湯浅さん「え、あれで行ってるよ」
河添さん「ほんとに!?あの恰好で議員に向かってやってるわけ?」
湯浅さん「そうだよ」
河添さん「参与になって、まさか服装は変えると思ってた・・・」
湯浅さん「最初っからそうしとけば、『ああ、こういう人なんだ』って伝わるから、いいんだよ。」
河添さん「・・・・・・・・」(苦笑)

終わったのは23時近くでした。


反貧困たすけあいネットワークより

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